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2025年度秋グローバル発展科目Iの最終プレゼンテーション

投稿日: 2025-11-19

先般、グローバル発展科目Iの最終発表会が開催されました。学生たちは、本カリキュラムを通じて培った高度なプロジェクトマネジメント能力と問題解決スキルを駆使し、重大な世界的健康課題である「肥満問題」に対する包括的な解決策の考案に取り組みました。

各チームは、ゲーミフィケーションを取り入れたフィットネスアプリから、食料供給のロジスティクス改革に至るまで、ユーザー視点に立った革新的な戦略を発表しました。学生たちが開発した解決策の概要は以下の通りです。

  • チーム1 (MeowMed): 健康管理に対するモチベーション不足という課題に着目し、バーチャル猫の健康状態がユーザーの身体活動や目標達成度と連動するゲーミフィケーションアプリ「MeowMed」を提案しました。Apple Watchやジム会員権といった競合サービスよりも安価で、かつ情緒的な報酬を提供することで、経済的に余裕のない層やモチベーション維持に悩む人々が、より健康管理に取り組みやすくすることを目指しています。
  • チーム2 (NutriFriends): 若い親や小さな子供たちが抱える「健康的な食習慣へのハードル」に焦点を当て、「キッズモード」と「保護者モード」を備えたインタラクティブなアプリを開発しました。愛らしいキャラクターで子供たちの興味を引きつけ、子供が描いた絵をもとに栄養バランスの取れたレシピを生成する機能を搭載するなど、幼少期から食への関心を育む工夫が凝らされています。
  • チーム3 (Golden Duck): 運動に伴いがちな「孤独感」を解消するため、謎解きと身体的な課題を組み合わせたソーシャルな「脱出ゲーム」である「Golden Duck」を提案しました。屋外での楽しくインタラクティブなチーム体験を提供することで、一人では運動する意欲が湧かない層をターゲットにしています。
  • チーム4 (Farm2Fork): 健康的な食材を買いに行く時間や資金がない多忙な低所得者層と、地元の農家を直接つなぐ直販マーケットプレイスを設計しました。AIを活用したカスタマイズ可能な食事プランナー機能により、信頼性と低価格を確保しつつ、「利益よりも顧客の健康を優先する」というセーフガード原則を掲げています。
  • チーム5 (NutriBox): 大学生の食生活の乱れや、いわゆる「フレッシュマン15(大学入学後の体重増加)」の問題に取り組みました。「Nutri Box」は、地元の農家から規格外の食材などを活用し、キャンパス内に設置した自動販売機で手頃な価格のミールキットを提供する提案です。ファストフードやコンビニ食に代わる、低価格かつ健康的で環境にも優しい選択肢を目指しています。

各チームのプレゼンテーション資料は、以下よりご覧いただけます。

【外部講師への謝辞】

また、本コースの外部講師として登壇いただいた新渡戸カレッジ修了生の川手紅梨子氏に心より感謝申し上げます。川手氏からは、「Hult Prize」での活動やご自身が設立された「Beeber Global」での起業経験など、学生起業家としての貴重な体験談をお話しいただきました。そのストーリーは、イノベーションとリーダーシップについて、学生たちに実践的かつ強力な視点を与えるものでした。

川手 紅梨子 氏(新渡戸カレッジ修了生/Beeber Global 共同創業者兼CEO)
グローバル発展科目I:最終プレゼンテーション(2025年11月19日)