強くてしなやかなチームワーク
田中 優雅(たなか ゆうが)さん
工学院建築都市空間デザイン専攻 修士課程
新渡戸カレッジオナーズプログラム第2期生
私が新渡戸カレッジに入校したモチベーションは大きく2つありました。留学を控えていたので、英語を用いて専門知識を学習し、議論するスキルを実践的に磨くためです。これまで、英語に触れる機会は積極的に増やそうとしていましたが、なかなか議論するというところまで自分の力が至っていないので、アウトプットする場になればと考えていました。
そして、自分の専門職が他の専門分野と協働したときに、どのように力を発揮できるのか職能について考えるためです。大学院に進学し、建築家の職能について考えを深めてきましたが、専門が細分化している現代において、同年代の他専攻の人との距離をはかることは貴重な機会といえます。
修士1年の秋に新渡戸カレッジに入校しましたが、秋入学だったため日本人が少なく、頑張っていけるか不安がありました。最初は、なかなか発言ができませんでしたが、チームメイトが”You are working very hard, you are amazing!”と励ましてくれた時は、本当に嬉しかったです。
新渡戸カレッジでの学びは、研究室でのプロジェクトの動かし方や、ボランティア活動で大きく役立ちました。課題の見出し方・解決にむけての組み立て、ミーティング時の円滑な議論の仕方、他の専門家との関わり方など英語以外に大きな学びがありました。
現在は、人類が共通の課題を抱えている状況となりましたが、この困難に対して、自分の専門分野の視点に加え、多分野の方々と協働しながら少しずつ立ち向かっていきたいと思います。
2020年度のオナーズプログラムでは、オンラインでの授業となり、授業開始前はコミュニケーションが難しくなってしまうのではないかと考えておりました。オンラインでは、なかなか新しいことをはじめるには難しいと感じていましたが、様々なツールを駆使しながら、議論を重ねプロジェクトを進めていくことができました。オンラインでは、画面を常に共有しながら、場所や時間にとらわれずに、より多くの頻度でミーティングを開催することができました。授業が終わり、新渡戸生に会えたときは大きい喜びとなりました。
最後になりますが、急激な変化が必要になった授業でしたが、先生方の臨機応変で迅速な対応と手厚いサポートやチームメイトとのteam workによって実りのある学びとなりました。本当にありがとうございました。