人生の主人公になろう

山本 健太 | Kenta YAMAMOTO
環境科学院
大学院教育コース修了生
私が新渡戸カレッジ・オナーズ・プログラムに参加しようと考えたきっかけは他でもなく、単におもしろそうだと直感的に感じたからです。そのような理由でいいのかと多方面から言われてしまいそうですが、プログラムを終えた今だからこそ、自信を持って断言することができます。「新渡戸に参加して良かった。」と。
新渡戸カレッジ・オナーズ・プログラムでは、プロジェクトの実行を通して3+1の力として「能力更新力」「組織形成力」「社会還元力」「専門職倫理」の能力向上が目指されていますが、プログラムを通して、私は中でも2つ目の「組織形成力」の向上の重要性を認識しました。日本文化の1つとしてその地位を獲得している“アニメ”では様々な種類が展開されていますが、その多くの物語の中では“主人公”と呼ばれる人物が旅に出たり、海へ出たり、時には壁の外に出たりしますが、その道中では多くの困難が立ちはだかります。が、大抵の場合、最終的にはそれらの課題を解決します。もちろんその主人公が優れていてその問題をあっさり解決してしまう、なんてストーリーもあり得るかもしれませんが、それではあまり面白い展開とは言えません。多くの場合は特定の分野に優れた仲間や、ときにはチート級の助っ人、一見何の役にも立たない能力を持つ人物の力を借りて突破するものです。現実の世界でも、“優秀”と呼ばれる人は世の中にいますが、真に“優秀”な人物とは「優秀な人々をまとめることができる人」だと思います。新渡戸カレッジ・オナーズ・プログラムではさらに、その学習環境として各専門領域の大学院生が集う「領域横断的学修環境」でプロジェクトを実施することができ、まさにこの“主人公”になる最適な環境であるといえます。
最後にはなりますが、この文章を目にしているということは、皆さんもこの新渡戸カレッジ・オナーズ・プログラムに少しでも興味をお持ちのことだと思います。その事実こそが同じプログラムに参加する他ならない理由であると私は思います。私自身が当時、そうであったように。