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新渡戸カレッジ履修生・修了生、フェロー・メンターからのメッセージです。

新渡戸カレッジで6年間、頑張ることが出来たのは、たくさんのチャンスとそれに飛び込む好奇心があったから

山下 渚
投稿日: 2019-11-12

プロフィール

山下 渚(やました なぎさ)さん

大阪府桃山学院高校出身。獣医学部6年。新渡戸カレッジ2期生(2019年10月掲載時)

あれもこれもやりたい性格のおかげで、ピアノ、ソロバン、フルート、ミュージカル、社交ダンス、合唱、お菓子作りなど、とにかく多趣味です。大学でも、新渡戸カレッジも、留学も、インターンも、実習も、と常に予定はみっちり。大学に入ってから長期休暇に1週間以上札幌にじっとしていた事がありません。

語学研修とファーストステッププログラムが専門的な留学へつながった第一歩

海外短期語学研修

週末に訪れた動物園にて

オーストラリアのニューサウスウェールズ大学(UNSW)の英語クラスに5週間参加できるプログラムに参加しました。

初めてのオーストラリア英語で、かつホストファミリーがギリシャ出身だったことも重なって、本当に英語で話してますか?という衝撃的な始まりました。翌日、街中に出ると意外と普通の英語で、聞き取れたのでかなりほっとしたのを覚えています。買い物や外食、少しお店の人と話す程度なら大きな不便はなく、少し滞在するだけなら高校英語+α程度で何とかなるのかなと感じました。今の英語力で多少の旅行等なら不便しない、という安心感のおかげで英語が通じる地域なら言語のハードルをあまり感じなくなり、この後の留学等に関して積極的になることができた気がします。

ファーストステッププログラム

欧州のプログラムでフィンランドとイギリスを周って、現地で働く日本人を訪ねて話を聞いたり、大学の授業を見学したりしました。このプログラムはグループで活動するので、私は海外にいることよりも、大勢で行動することに苦労しました。そのメンバーで活動するというところの印象が強かったです。

飛行機とホテルは指定があるものの、現地での活動は先生が居ても引率せず、「自分たちで調べて動きなさい」というプログラムでした。全体の行動管理を担当し、地図や時刻表をまとめて旅のしおりとして配布しました。が、いざ行ってみると配布した資料を読んでいない、連絡を聞き流していた、などトラブルが相次いで大変でした。

東フィンランド大学にて

エジンバラ大学短期留学とOIST派遣が将来の方向性を教えてくれた

エジンバラ大学短期留学

学部の4~5年生を対象に、スコットランドのエジンバラ大学の獣医学部に2週間訪問して、現地の獣医学教育や獣医療を学ぶプログラムでした。

日本とスコットランドとでは獣医療のあり方や、教育の方法、学生の姿勢など大きく違いました。特に馬が当たり前にペットとして診察されている様子を目の当たりにして驚きました。そして学生がとても積極的にモチベーション高く学んでいる様子も印象的でした。周囲の獣医学生はモチベーションが無いわけではないけれど、日々の勉強量の多さと内容の重さに押されてテストに受かるので精一杯で、疲れ果てながら必死にこなしている側面が強いのです。ここではそういったことを全く苦にする様子もなく楽しそうにこなす姿を尊敬せずにはいられませんでした。また、Student Unionという生徒会を通して、大学側とカリキュラムや制度、設備に関してしっかり交渉しており、受け身にならず一緒に作っている印象を受けました。

OIST(沖縄科学技術大学院大学)

沖縄科学技術大学院大学(OIST)

新渡戸カレッジ生向けの特別募集でリサーチインターン制度を利用して、約1か月間、沖縄の研究所で実習生として過ごしました。
山の上でほぼ孤立したコミュニティを形成し、構成員の大半が外国人、もちろん公用語は英語、まるで国内で海外留学している感覚です。

現地では免疫の研究をしているラボで遺伝子改変マウスの作出をさせていただきました。授業で学んだ理論を体験し続ける日々で、毎日が新鮮で楽しくてたまりませんでした。この1か月は実験に全てを捧げると決めて来ていたので、1か月しかないのに土日を休むなんてもったいない!くらいの感覚でした。そんな気持ちで過ごしていたため、「頑張っているね」と言われる度に「楽しんでいるだけなのに」と思っていました。でも、これが本当に楽しんでいる人の強みなのだと思います。楽しくて仕方ないから無意識のうちに多くの時間と労力を費やす。「天才は努力している人に敵わない、でも努力している人は楽しんでいる人に敵わない」というのはきっとこういうことなのだろうと実感しました。

研究と呼べるほどの事はしませんでしたが、実験の楽しさを体感し、その魅力を知りました。実験や研究に携わる仕事がしたいという漠然とした憧れが目標に変わり、そんな仕事に就こうという思いが強くなりました。そして今、受託試験や試薬販売など広く研究のサポートを行う企業に就職が決まり、来年から始まる日々がとても楽しみです。

OISTでお世話になったラボの皆さん

自分の将来設計や目標、悩みを相談できるフェローとの対話は新渡戸カレッジの大きなメリット

1、2年生の頃は、基本的に自分のグループを担当してくださるフェローだけで、他のフェローとはあまりお会いする機会はありませんでした。けれど、他にも気になるフェローが居て、対話プログラムが始まったらお話しに行こう、と思っていたのが最初のきっかけでした。

3年生の頃は始めは他学部の友人が就活を意識し始める中、6年制でまだ全く実感がなく、置いて行かれるような漠然とした焦りを抱えていました。そこでフェローとの対話でじっくり、自分の将来や人生設計について人生の先輩とお話できた事で少し見通す事ができ、今どこまで到達していればよいのかも考えることができました。

回を重ねる毎にリラックスしてお話できるようになり、毎日合わないからこそ、学部の人でないからこそ、なんでも相談できて大きな支えになりました。フェローの方も私をよく知ってくださり、分析してくださったりして、自分でも気づいていなかった事を指摘していただく事も多くありました。さらに、進捗を報告したり、目標の変化に合わせて一緒に考えてくださったりと、自分をよく知った方になんでも相談できるというメリットを大きく感じるようになりました。

対話プログラムの様子

進路を決めるきっかけを見つけたフェローゼミ支援員

3年生の時に基礎プログラム生の必修科目として新渡戸学(フェローゼミ)が始まり、3年生はゼミ生にはなれないため、支援員として参加しました。それ以来、毎年、様々なゼミにお世話になっています。

支援員は教室の設営や出席の管理の他、ゼミ生への連絡やフォローも行います。実際に下級生を指導する立場になることでリーダーシップの実践という側面もあったかとは思いますが、私はむしろ、いかにフェロー方に快適にゼミを進めていただくか、という事がとても面白く、これを主に考えて動いていました。忙しいフェローを事務手続きや雑務で煩わせてはいけないし、ゼミの内容だけに集中してすべての時間を裂けるようにと、ゼミ生のファシリテーターよりもフェローのサポートを中心に捉えていました。

そんな中、自分のわがままやこだわりは面倒だと感じると現状でいいやと諦めることも多いけれど、フェローのこだわり等にはどんなに振り回されても全くおっくうに感じないことに気が付きました。自分の中で「誰かのため」という目標があると、自分の目標よりもはるかにずっと頑張れる気がしたのです。それがきっかけになって、進路を考える際に自分の知りたいに向かって進む研究職よりも、誰かの知りたいを横で支えるサポートが良いと考えて、研究のサポートをする仕事を選びました。支援員の経験が最初のきっかけとなって、描いていた将来像が変わりました。

フェローゼミ現地視察の様子

新渡戸カレッジ入校希望の皆さんへ

普通に大学生をしていたら巡り合えないような機会が大雨の様に降ってくる、そんな環境が新渡戸カレッジの何より素晴らしい所だと思っています。少人数の英語の授業を優先的に受けられたり、新渡戸カレッジ生限定のプログラムが開催されたり、留学やインターンのサポートがもらえたり、フェローと交流できたり、どれも新渡戸カレッジ生全員に平等に与えられる機会ですが、そのどれを使って何をするかは個人の自由です。自分だけでは手が届かない事も、新渡戸カレッジからの様々な援助や制度を活用すれば実現できたりします。

目指すものに向かって崖をよじ登るのもいいけれど、梯子があるなら掛けたいですよね。新渡戸カレッジは梯子です。好きな崖に掛けて登ってください。余った体力でもう一段登りましょう!

新渡戸カレッジ関連のおもなできごと

1年生

  • 新渡戸カレッジ入校
  • フィールド型演習で礼文島での発掘調査実習参加
  • 春休みにオーストラリア5週間の語学留学

2年生

  • 夏休みにファーストステッププログラム欧州でフィンランドとイギリス訪問

3年生

  • 対話プログラムが始まる
  • 北大入試説明(名古屋・大阪会場)にて受験生の新渡戸カレッジ相談対応
  • 春休みにOISTリサーチインターン参加

4年生

  • 対話プログラム継続
  • 新渡戸学(フェローゼミ)の短期支援員担当
  • 学部専門短期留学でエジンバラ大学へ留学

5年生

  • 新渡戸学(フェローゼミ)の短期支援員担当
  • 対話プログラム継続

6年生

  • 対話プログラム継続
  • 新渡戸学(フェローゼミ)の短期支援員担当