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2026年114

「Navigating Sapporo: Overcoming Barriers in Daily Life」(大学院グローバル発展科目II公開授業の開催)

投稿日: 2025-12-15

新渡戸カレッジは、「グローバル発展科目II:課題発見の基礎と実践」の最終成果発表会を一般公開いたします。北海道大学創基150周年記念事業の一環として開催される本セッションでは、学生たちによる「アクション・リサーチ(Action Research)」プロジェクトの成果を発表します。

この対話形式の英語ポスターセッションにおいて、学生研究チームは、札幌の居住者や訪問者が直面する様々な「障壁」に関する調査結果を報告します。各チームは、「Navigating Sapporo: Overcoming Barriers in Daily Life」をテーマに、冬の物理的な移動の困難さから、文化的適応、さらにはメンタルヘルスに至るまで、具体的な課題を掘り下げました。

学生による研究テーマ
  • 交通の障壁: 観光シーズンのピーク時に、地下鉄やJRを利用する通勤客が直面する障害を分析。
  • 冬の安全性: 雪国に適した冬靴を持たない居住者や観光客が、積雪・凍結路面で直面する課題を調査。
  • 食の多様性: ベジタリアン、ヴィーガン、ハラール食品を求める人々にとっての主要な問題を特定。
  • 社会文化: 「飲み会」文化に関して、学生や社会人が直面する困難や圧力を検証。
  • メンタルヘルス: 冬季うつの理解と対処において、大学生が直面する障壁に取り組む。
  • 言語のアクセシビリティ: 日本語を話さない人々が市内の飲食店を利用する際に直面する障害を探求。
開催概要

日時 2026年1月14日(水)

プログラム

  • 16:30 – 18:00:学生ポスター発表
  • 18:00 – 18:30:ゲストスピーカー講演

会場 北海道大学 高等教育推進機構 S棟1階 S5講義室

使用言語 英語

ゲストスピーカー

学生による発表に加え、広島大学の辻輝之先生をお招きし、移民とコミュニティ形成のダイナミクスについてご講演いただきます。

辻先生の研究は、移民と信仰の相互作用に焦点を当てており、多様な集団がどのように伝統を再構築し、「ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)」を築き、市民参加を促進しているかを探求されています。カリブ海から日本のアジア系移民まで、ディアスポラ(離散)集団を対象とした民族誌的フィールドワークに基づき、新しい環境への適応の複雑さについて論じていただきます。

本講演では、社会構造内における「課題発見」を深く掘り下げ、異なるコミュニティが文化的・社会的障壁をどのように乗り越えているかを理解するための枠組みを、学生や来場者に提供します。

新渡戸カレッジでは、入校を検討されている方や、本テーマに関心のある一般の方々のご参加を心より歓迎いたします。事前登録は不要です。

お問い合わせ:ホイットフィールド・デール(新渡戸カレッジ 特任助教)
Email: NitobeCollegeGraduates@high.hokudai.ac.jp