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2019年度第1回新渡戸カレッジ特別講演会開催

新渡戸カレッジでは、5月23日(木)高等教育推進機構大講堂において、「新渡戸カレッジ特別講演会」を開催しました。

今回の講演会は、岩手めんこいテレビのプロデューサー工藤哲人氏をお招きし、「すべての道は“新渡戸”に通ず」と題して、行われました。工藤氏は新渡戸 稲造と同じ岩手県出身で過去に新渡戸 稲造の取材で世界各地を訪れており、新渡戸稲造に関する番組を制作しています。

今回の講演会の前には、過去に制作した5作品の中から2018年制作の最新作「映画監督・大友啓史と旅する新渡戸 稲造の青春 ドイツ留学と武士道」が上映され、新渡戸稲造に興味のある熱心な方々が訪れていました。

引き続き行われた講演会では、これまであまり知られていなかった新渡戸の少年時代、ドイツのボン大学留学時代、ゲーテ等の歴史上の人物との関わり、台湾との関係、そして国際連盟事務次長時代のエピソードなどが、ユーモアや歌等を交えながら熱心に語られました。特に、新渡戸が台湾での砂糖の生産性向上に寄与し、「台湾砂糖之父」と呼ばれていることやフィンランドやスウェーデンが互いに領有権を主張していたオーランド諸島の帰属問題について、いわゆる「新渡戸裁定」にて無事に解決したことなどは、初めて耳にした人も多かったのではないでしょうか。

現地を取材した工藤氏ならではのお話を随所に交えての講演会は、あっという間に予定の90分を超えてしまい、終了後には個別に質問をする学生が何人かいるほどでした。

工藤氏ご本人も「まだまだ話したいことがたくさんある。近いうちに再び取材で海外へ出る予定なので、機会があればまた皆さんに紹介したい」と話されていました。

講演される工藤哲人氏
講演される工藤哲人氏
会場の様子
会場の様子