スタートアップ科目の次に「グローバル課題科目」が始まりました。科目責任者の山中康裕教授(地球環境科学研究院)を中心に、藤井賢彦准教授(同)、木村真明准教授(理学研究院)が8週間の授業を主に担当しました。
この科目の目的は、チームで協働して複雑な問題をどのように理解するかを学び、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」の調査を通じてグローバル課題を理解することを通じて、「3+1の力」を身につけることです。そして、専門性を超えた包括的理解、各自の専門性の再認識、チームワークの難しさと楽しさを得ることを目指します。
チーム活動は以下のように進みました。まず、各自が専門的な情報を収集し、他のメンバーにそれらの情報を発表します。他のメンバーの発表を聞き、提供された全情報を理解し、最後にチームとしての意見をつくることになります。
本科目では、一国の活動だけでは解けない「グローバル課題」として、SDGsを扱いました。SDGsには17の目標からなり、国連でも議論されている、まさにホットでグローバルな課題です。スクール生は5~7人程度で1チームをつくり、自分たちが選択したSDGについて調査しました。選択されたSDGは、例えば、「すべての人々の健康的生活を確保し、福祉を促進する」「すべての人へ、包括的で質の高い教育を提供し、生涯教育の機会を促進する」「持続可能な開発のために海洋資源を保全し、持続的に利用する」といった目標です。
これらのSDGを達成するための具体的な方途についてチーム内で互いにディスカッションを続け、各チームで案をとりまとめました。最後に、全員の前で英語によるプレゼンテーションをし、質疑応答をへて、この科目は終了しました。
各人、「3+1の力」がどのように伸ばすことができたかそのつど振返りながら、チーム活動を継続し、それぞれたしかな成長を感じとったのではないでしょうか。