新渡戸スクールでは、スクール生が英語のスキルを向上させるための授業を用意しています。そのうち、サポート科目の英語Iaと同IIaの授業が4月から8月にかけて行われました。ディスカッション、ライティング、プレゼンテーションについての基礎的な内容の授業が月曜・水曜・金曜と3回あります。
講師は、ブリティッシュ・カウンシルのアレックス・バビュラル(Alex Babulall)先生。イギリスのロンドン出身で、北海道大学で教鞭をとって3年目のネイティブスピーカーです。10数名の少人数クラスできめ細やかな指導を行います。
初回の授業では、「なぜ英語を勉強するのか」「英語をどのように勉強したいか」「どの分野の英語が強いか」「練習が必要な英語の分野は」と講師が学生に問いかけ、学生のニーズを聞いていきます。それから、4,5人で1グループをつくり、どんなトピックに興味があるか、チームごとに4つ挙げてもらいました。そして、チームで案を出し合って、次回以降に自分たちのクラスがディスカッションするテーマを決めました。
例えば「進歩と伝統(Progress and Tradition)」というテーマの回では、日本の着物に関する話題を扱いました。関連する英文記事を読む前に、タイトルを見てどんなことが書かれているか想像し、自分たちの問いや仮設を立ててから記事を読みます。読む際には、わからない単語があっても辞書で調べず、できるだけ早く大意をつかむ練習をしました。読後に、仮設が正しかったかどうかグループで意見交換し、いくつかの問いをめぐってディスカッションを行いました。この速読法は実際に使えそうです。
ディスカッションの週が終わると、次はライティングの週。「パラフレーズと要約」の回では、英文の意味を保ったままどのように言い換えるか、練習問題をこなしながら、学びました。パラフレーズの手順とテクニックを具体的に教わり、実践的なスキルが身についたのではないでしょうか。
プレゼンテーションの回では、効果的な伝え方や発表の仕方についての基本的な考え方とスキルを数週間かけて学びました。最後の2週は、自分の専門分野について皆の前でプレゼンテーション。よかった点・改善すべき点などについて質疑応答し、最後にバビュラル先生から総評をもってこの授業が終了しました。