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2017年04月03日

物足りなさと新渡戸スクール出会いはお

平井 翔大
大学院教育コース修了生

平井 翔大(ひらい しょうた)さん
工学院 機械宇宙工学専攻

出会いやきっかけというのはひとそれぞれですが、大事なのはそれを最大限に活かせるかどうかだと新渡戸スクールを通して実感しました。

私と新渡戸スクールの出会いは「お金」でした。修士課程進学当初、研究だけして満足いく大学院生活と言えるのか、と何か物足りなさを感じていた私は、留学を考えていました。ただ問題はお金でした。そんな時、工学部の国際企画事務室の方から留学の斡旋をしてくれるかもしれないという理由で新渡戸スクールを紹介していただきました。結果的に新渡戸スクールでは留学の斡旋はしていませんでしたが、説明会での「グローバル」「リーダーシップ」「グループ学習」「多様性」などのキーワードが私の物足りない心に響き、留学のお金はもらえないかもしれないけど、何かに役に立つかもしれないと思い、気がついたら必死に応募書類を記入していました。できることなら、あの時応募書類を書いてくれた自分にありがとうと伝えたいです。

新渡戸スクールの最も特筆すべき特徴は「多様性」です。学生同士の背景が違うため価値観や倫理観が異なり、議論は思いもよらない方向へと進んでいきます。ただ、社会へ出ればそれが当たり前です。色々な専門性を持つ人と学生の段階で専門的な議論ができるのは、新渡戸スクールしかありません。私自身工学出身ですが、議論の相手は経済、法律、農学、水産など幅広い人たちでした。価値観の違う人と出会うことは、今後の人生のスパイスにもなります。彼らとの出会いが今後の私の人生を豊かにしてくれると信じています。

今、どうしようか迷っている人。迷う必要はありません。何事も挑戦するところから始まります。迷う時間も挑戦する時間も同じ時間です。だったら、迷う時間を減らして楽しむ時間を増やしてみてはいかがでしょうか。足踏みしても靴の底は減るのですから。