龍野 真愛(たつの まな)さん
教育学院 臨床心理学講座 修士課程
新渡戸スクール受講の動機は?
私が所属している臨床心理学講座は1学年に6人程しかいない小さな講座です。大学院で専門性を深めることももちろん重要だと思いましたが、せっかく北海道大学という総合大学にいるので、他専攻の方とも交流を持ちたいと考えました。さらに、私が目指す臨床心理士は他職種連携の多い職種です。全学から様々な専門や国籍をもつ学生が集う新渡戸スクールで学ぶことで、自分とは異なる背景の人々といかに協働していくかを学ぶことができると考えました。
新渡戸スクールで印象深い授業を教えてください。
テーマに沿ってフィールド調査を行う「問題発見」の授業が強く印象に残っています。自分たちで一からプロジェクトを作っていくことは困難の連続でしたが、その分最終発表を終えた時の達成感も大きかったです。メンバーと意見がぶつかる経験を通して、自分の思考の枠組みを改めて確認できたり、折り合いをつけるために話し合いをどう進めればよいかを考えたり、短時間でも伝わるプレゼンを考えたりと、1年間の総まとめになった授業でした。あとは学生で企画した夏のジンパがとても楽しかったです。(笑)
研究と新渡戸スクールをどう両立していましたか?
新渡戸スクールではチームで活動することが多いので、自分が忙しい時は他のメンバーにお願いし、仲間が忙しい時は自分が課題を多く引き受けるなど、お互いに助け合いながらなんとか乗り越えました。
思い描いているキャリアパス・将来像は?
日の当たりにくいところで困っている人々の役に立てるような臨床心理士になりたいという思いはありますが、特に形にこだわる気はありません。人や仕事との出会いはご縁だと考えているので、「どうしてもこうなりたい」という強い目標があるわけではなく、その時与えられた使命にいつでも全力で応えられるよう精進していきたいです。
新渡戸スクールでの経験を今後どう活かしたいですか?
新渡戸スクールでは、「自分とは考え方の違う人とどう一緒にやっていくか」を徹底的に考えました。その過程で、相手にきちんと向き合い話を聞き、自分の思考のバイアスに気づけるようになりました。就職先では他職種の方と仕事をする機会が多いので、こうした経験が協働していく上で大きな武器になると考えています。