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2018年03月22日

自分を見つめ、相手を思い、人と共にあった一年

鵜川 翔
大学院教育コース修了生

鵜川 翔(うかわ しょう)さん
教育学院 発達心理学講座 修士課程

「北大にもこんなプログラムがあるんだ」。それが新渡戸スクールの最初の印象でした。他大学から進学してきた私にとって、学部時代と似たような教育制度を持ちつつ異なる専門分野を持つ学生と活動することができる点に魅力を感じ、新渡戸スクールに応募しました。

志望動機には学部時代に当たり前に行っていた英語でのグループワークをもう一度最初から学びたいことを綴りました。グループワークとはなにか、それをどのように進めることができるのかを一年間を通して見つめなおすことを目標としました。

春タームでは、基礎的な批判的思考や創造的思考、リーダーシップなどを中心に学びましたが、疑問を持ったことについてはメンバーやコーディネーターの方々に問いかけ、自分が納得できるまでディスカッションをしていました。この時に学んだことは今でも役に立っています。

夏タームでは、グループメンバーが7人と規模が大きくなったため、私の持ち味である、英語による発信力と受信力を使い、英語能力に関わりなく全員が話し合いに参加でき、それぞれの特性が発揮できるよう意識しました。

秋タームはグループワークの転換期でした。常に新しいことを考え、それを実行するためにはどうすべきかを同じグループの学生と授業外でも頻繁に話し合っていました。国際的な問題を創造的に考えつつそれを地域で実行していくために批判的に活動を振り返り、それらをメンバーと共有することでリーダーシップを発揮しつつも、グループワークを下から支えることを心がけました。

冬タームには初めてリーダーを務め、授業の話し合いをリードしつつ、授業外では話し合った内容を整理し、計画書や進捗状況をまとめた資料を作り、調査を率先して行いました。

これらの活動を通じて私が学んだことは、自分が集団の中で担うことのできる役割が複数あること、そして他者への配慮を優先して協働していたことでした。

新渡戸スクールでの経験は多種多様、千差万別、十人十色です。自分だけの「色」を見つけてみてください。