カリキュラム

新渡戸カレッジで育てる能力

「3+1の力」

能力更新力
  • 好奇心・向上心:未知の事を知ろうとする。今ある状態からもっと良くなりたいと理想を持ち、更なる成長を望んで将来像を設定し、行動する気持ちを持つ。
  • 挑戦する意欲:新たなことに取り組もうとする。これまで達成できなかったことに再び取り組む。これまでできなかったことを、できるようになるまで取り組み続ける。
  • 自己認識:目標や問題に応じた自分自身の強み・弱みについて理解する。
  • 予測:これまでの経緯や状態・現在の状況を踏まえ、大局的な理解に基づき、これから起きることを推察し、必要となることについて予測する。
  • 計画と実行:目標を達成するための最適な道筋を立てる。立てた道筋に沿って目標に向けた取り組みを着実に実行・実現する。
  • フィードバック:計画・実行した結果から、必要な改善点を見つけ出し、それを計画と実行方法に反映させ、取り組みを続ける。あるいは、目標達成のために取り組むべき課題そのものを再設定する。
  • レジリエンス:目的達成のために、容易にあきらめない、精神的しなやかさを持つ。
組織形成力
  • ビジョンの共有:最終的な到達点をチームで共有できるレベルまで明確に理解し、適切に共有できるようさまざまな角度から目標を説明する。また発言に責任を持って、仲間に共通する目的を伝え、共に取り組むことで予測される結果を共有する。
  • 相互理解:他者の専門性や能力・特性について適切に理解する。また自分自身の専門性と能力・特性を、相手に理解できるように説明する。
  • ネットワークの構築:共通する目的や繋がりを見出し、必要な仲間でチームを作る。
  • 信頼関係の構築:共に取り組む仲間と互いに信頼しあえる関係を構築する。
  • 協働:ひとりひとりは専門家として自立しつつも、共通の目標に向かって互いに強みを引き出し、弱みを補い合いながら、チームとしての成果を最大にする。
  • 調達・整理:必要な資源を新たに調達する。現有の資源を効率的に運用するため、適切な再配置・取捨選択をする。
  • 事前調整:事前にチーム内の意見の相違や対立を把握し、情報共有と意見の調整を行う。
  • 調停:チーム内で対立が起こった場合、その原因を究明し、目標を達成できる新たな状態を作り出す。
社会還元力
  • 貢献と福祉:広く社会全体の利益と幸福を考え、役立とうとする。
  • 問題の発見:本質的な課題や問題について考察し、社会や他者が求めているものを知る。
  • 社会的役割の認識:社会における自分自身の立場と求められる役割を認識する。
  • 課題解決の提案:社会的な課題の解決方法を考え、受け入れやすい形で提示する。
  • 決断:重要度・緊急性を踏まえて、専門家として複数の選択肢の中から最適な解決策を取捨選択し、その決断に責任を持つ。
専門職倫理
  • 他者への配慮:自身やチームの視点だけでなく、より多様な視点から物事を考え、相手の立場に立つ想像力を持って行動する。
  • 危機管理:専門家として、さまざまなリスクを想定して適切な判断を行い、行動する。
  • 誠実さ:自分と他人に嘘をつかない。
  • 倫理的感受性:倫理的問題に気づく敏感さを持つ。人権や環境、例えばハラスメントや人種差別、ジェンダー、プライバシー、廃棄物など多様な観点から他者の感情に配慮できるような想像力を持つ。
  • 倫理的判断の説明:倫理的判断について、根拠をあげて説明し、なぜそのような結論に至ったのかを合理的に説明するとともに、その過程を共有する。
  • 公平・公正と効率:機会の平等を担保する。一方で、最小の資源で最大の効果を挙げる努力を続ける。
  • 規範と文化の違いの理解:(善悪に関わるような)倫理的問題と(共同体の伝統に関わるような)文化的問題の違いを理解する。

オナーズプログラム

未来を拓く能力と自信を身につけよう!

新渡戸カレッジの大学院カリキュラムでは、「3+1の力」を身につけるために異なる分野の大学院生が協働で挑戦的かつ具体的な課題に取り組みます。この取り組みを通じて、プレプログラム科目で培ったグローバル社会において活躍するために必要となる知識・スキルの応用性とそれぞれの専門性を高めます。大学院カリキュラムは、主要2科目 (必修・選択、各8週) とその他の選択科目 (新渡戸カレッジ特別演習)で構成されています。また、新渡戸カレッジの授業の一部(最終プレゼンなど) は、全学あるいは一般に公開しています。

オナーズプログラムのカリキュラム

授業科目 単位 開講形態 修了要件 修了に必要な単位数

グローバル発展科目I

2 大学院共通授業科目 必修 大学院発展科目Iを含む4単位以上

グローバル発展科目II

2 選択

新渡戸カレッジ特別演習

[1]又は[2]*1 新渡戸カレッジ独自科目*2 選択
合計 4単位以上

*1単位欄中の数字に [] のつけてある授業科目は、複数の講義題目により行われ、それぞれ一の授業科目として履修することができる。

*2新渡戸カレッジが独自に開講する科目のため、所属学院等の修了単位には含まれない。

主要科目(グローバル発展科目I・II )は、大学院共通授業科目として開講され、週1回2コマの授業が行われます。各科目は、さまざまな大学院から選抜された教員(担当教員)とタームを通じてプログラム全体をサポートする教員(新渡戸カレッジ特任教員)により企画・運営されます。また、新渡戸カレッジ独自科目(プロジェクト実行科目および大学院特別演習)は、新渡戸カレッジオナーズプログラム大学院教育コースの修了単位として認められ、学生は、自由にカリキュラムを選択可能です。

プレプログラム

自ら未来を創る能力と自信を身につけよう!

新渡戸カレッジオナーズプログラムに入校するための先修科目です。北海道大学の修士課程及び専門職学位課程の学生を対象に、グローバル化する社会で活躍するために必要となる知識・スキルとして、チームワークやプロジェクトマネジメントの手法などを身につけます。2科目(各8週)から構成され、半年間
(春・夏ターム/秋・冬ターム)年2回実施されます。

プレプログラム科目

授業科目 単位 開講形態

グローバル実践科目I:チーム学習の基礎

2 大学院共通授業科目

グローバル実践科目IIチーム学習の実践

2 大学院共通授業科目