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第10回新渡戸学(新渡戸カレッジフェロー講演会)を実施しました。

「増加する外国人観光客から学ぶ北海道の国際化の意義」山本邦彦フェロー

新千歳空港ビルの管理・運営を担う北海道空港株式会社で取締役副会長を務める山本フェローは、空港は異文化へ飛び立とうとする人の集まるところであり、とりわけ、新千歳空港は、現在、海外の19の航空会社が就航する北海道最大の国際空港として、北海道を世界と結ぶ玄関口の役割を果たしていると仰います。

この玄関口から訪れる海外からの観光客は近年急速に増えています。講演では、海外からの観光客の増加をもたらした要因をとりあげ、今後さらに多くの人々が北海道を訪れるようになるために私たちができること、そしてグローバルに活躍する人材を目指して学ぶ学生に期待することについてお話しいただきました。
近年の来日外国人観光客の大幅な増加をもたらした重要な契機として、2003年の政府による観光立国宣言があったと仰います。この観光立国宣言で、観光産業がモノづくりやIT産業と並ぶ、国の経済発展を支える重要な産業として初めてとりあげられ、オールジャパンで観光産業の振興に向けて取組むこととなりました。その後、北海道の名を世界に広めたものとして、2008年の北海道洞爺湖サミットを挙げました。その上で、とくにアジアの人々を北海道に惹きつける上で大きな役割を果たしたとして、タイ国際航空の新千歳空港への就航を実現した吉留康夫氏*をはじめとする個人の努力に触れられました。
北海道の大学で学ぶ学生が今できることとして、さまざまな期待を抱いて来道する留学生や外国人観光客と積極的に交流して異文化への理解を深めること、そしてそれらの人々が北海道に何を求めて来るのかを察知し、さらに多くの人がさまざまな国から来道するよう手立てを考える必要があると仰います。そして、将来学生に期待することとして、先見性をもって北海道をアジアの人々にアピールした前述の個人のような働きのほか、食糧、水資源、環境、エネルギーなどの世界の直面するさまざまな課題の解決に向け、ナショナリティや専門性を異にする人々で編成されるグローバルチームの一員として、できればリーダーとして尽力してほしいと述べられました。

※本日、冒頭の司会を山本フェローのグループサブリーダー藤島健弘さん、質疑応答の司会を同グループリーダーの木下湧登さんが務めました。
※吉留康夫氏には、国際的に活躍した同窓生の経験から学ぶ目的で実施した2013年度新渡戸カレッジ講演会シリーズの第9回目(2013年1月14日(金)実施)で講演いただきました。(https://nitobe-college.academic.hokudai.ac.jp/report/2750)

(上写真:講演を行う山本邦彦フェロー)