応援メッセージ

学生時代に精一杯打ち込んだことは人生の自信につながります

プロフィール

上田英樹(うえだ・ひでき)さん
NTTコミュニケーションズ株式会社 理事,第三営業本部副本部長
1988年 北海道大学教育学部卒業

北海道札幌市生まれ。学生時代は北大交響楽団に所属、3年生で総務(いわゆる部長)を経験し、オーケストラ中心の生活を過ごす。1988年にNTT入社以来、法人営業部門を中心に、総合商社、製造業等の顧客を担当。1999年NTT分割に伴いNTTコミュニケーションズ株式会社に所属、営業のほか人事・育成、総務、法務、経営企画部での営業戦略策定等に従事。アメリカ、ヨーロッパ、シンガポール、香港、中国の現地法人の取締役を歴任。現在は金融営業の責任者として日系金融機関へのグローバルシームレスなネットワーク、ICTシステムの営業活動を行っている。

成功体験があると、就活にも強くなれる

ax8a6996私は,よく学生の皆さんに自分の生涯の柱となるような体験をしてほしい、と言っています。勉強でも,サークルでも、アルバイトでもいいので、何か一つのことにバカみたいに向き合って自分なりに成果を出してほしい。これはフェローのなかでも意見が分かれるのですが、バランス型と特化型のどちらを選ぶかというと、私は完全に後者です。何かをトコトン極めると、そこから見えるものがあると思うからです。

学生時代、私は北大交響楽団に入ってトロンボーンを吹いていました。学生としては非常に不真面目だったと思いますが、大学時代に学ぶべき大切なことは、すべて北大交響楽団で学んだと言ってもいいほど打ち込みました。そこで得たものは、まずはありきたりですが、一生つき合える素晴らしい仲間です。私は3年のときに団の代表を務めたのですが、約150人のメンバーに自分はどうしたいかを伝え、皆で目標に向かって努力する、という大きな経験ができました。ちょっと格好よく言うと、リーダーシップやビジョンを共有するコミュニケーションの重要性を身をもって学んだと思っています。

最近,会社で採用面接試験をしていると、「要領がよく、いろいろなことをバランスよくやっていました」という学生が多いと感じます。でも「それで何を成し遂げましたか? 」とたずねると、なかなか答えられない。「自分は何が得意なのか」「何で勝負するのか」を考えてみてほしいと思います。一つでも何かにトコトン打ち込んだ経験があると、就職活動だけでなく、その後の人生で必ず役に立ちますから、ぜひ何かに特化して取り組むことをお薦めします。

キャリア形成について、早い時期から考え始めよう

ax8a7038新渡戸カレッジ1年生に「なぜ新渡戸カレッジに入ったか」を聞くと、「親に言われたから」とか,「何となく面白そうだから」とか、そういう答えが多く返ってきます。でも2年生,3年生へと進むにつれて、自分の意見がはっきりしてきて、ビジョンを語るカレッジ生が出てきます。また、将来について考えていなかった人も、先に考え始めた人と議論しているうちに刺激を受け、積極的に考えるようになります。そんな風に、新渡戸カレッジはカレッジ生同士が刺激し合いながら成長できる場所だと思います。

「将来どんな道に進むか」「そのためにどんな能力が必要で、いま何をすべきか」、そういう内容は大事なことなのに、普通の学生生活ではあまり話す機会がありませんね。皆なんとなく思っていても、口には出さない。就職活動が始まると、面接や内定などの情報交換はしますが、本質的な部分については議論しない。それを皆で話し合い、気づき、答えを探していける場所が、新渡戸カレッジだと思います。

将来の目標や希望を整理して言葉にし、人に伝えると、それだけで大きく前進します。新渡戸カレッジのキャリアセミナーは、まさにそれを実行するためのプログラムです。何をすべきかは人によっても違いますし、フェローが教えられることでもありません。議論のなかで考えていくしかないのです。でも、それを考える必要性をできるだけ早い時期に,気づいたほうがいい。就活時期に初めて考えるのでは,遅いと思います。私の役目は、そうしたカレッジ生自身のキャリア形成をお手伝いすることだと思っています。


フェローの流儀:人生で大切にしていることは?「できない理由より、できる方法を考えよう」

難しい仕事に直面した場合、できない理由をたくさん並べて「こうだからできません」という人は非常に多いものです。でもそれはやる気がないか、やりたくないだけじゃないかと思います。できない理由を考えるのは、時間のムダでしかありません。それより少しでも「できる方法」を考えたほうがいいと思います。

どうしたらできるのか、それを考えるのが仕事というものです。自分の頭をフル回転させて、達成方法を組み立てていくのが仕事です。何も考えず、今までと同じことを繰りかえすのは仕事ではなく、「作業」です。そういう人間は、今後、AIに置き換えられていくことになるのではないでしょうか。